琉球八社を全部まわってみましたが、八社の中で一番強烈な印象を受けた神社がこちらの末吉宮。琉球八社と言ってもその規模や参拝客の数は様々で、末吉宮はひっそりと佇む静かな神社という印象があったので、気持ちを楽にして伺おうと思っていました。
しかしいざ行ってみると境内の独特な雰囲気と強烈なパワーに圧倒され、それは異境のような秘境のような・・・半日くらいかけて参拝した方が良いのではという気持ちにさせられました。
末吉宮について
御祭神
・伊弉冉尊
・速玉男尊
・事解男尊
別鎮斎
・土祖神(つちみおやかみ)
・澳津彦命 (おくつひこのみこと)
・澳津姫命 (おくつひめのみこと)
・産土神 (うぶすなのかみ)
末吉宮へ参拝
末吉宮への参拝ルートは、
・末吉公園から→本殿まで徒歩30くらい
・大名口参道から→本殿まで徒歩5分くらい
行けます。
大名参道口は山の上から本殿に向かって階段で降りていくので、正式なルートは末吉公園からのようですが、末吉公園からのルートだと徒歩30分はかかるので大名口参道から行きました。
大名口参道から参拝
こちらが大名口参道で住宅街の中にあります。
参道入口の階段を登ると鳥居が出てきます。階段はかなり登るので歩きやすい靴で参拝するのがオススメです。この鳥居をくぐると空気がガラッと変わったような、まるで異空間のような感じがします。
鳥居の先は森の中のようになっていて、周りが木々に囲まれていて、木以外には何も見えません。少し進むと左手に「子ぬ方(にーぬふぁ)入口」が出てきました。まずは本殿に行く為に右の方向へ
右側に進んでしばらくすると石造りの階段が現れます。周囲は相変わらず森に囲まれていて参拝ルートも分からずただただ進んでいきます。
小さい階段を下って少し歩くとかなり下の方まで続く階段が現れます。
手すりがありますが結構急な階段です。幅も狭いです。
階段を抜けると石が積まれたトンネルが出てきます。ここをくぐります。
トンネルをくぐって現れたのは拝殿の下にある祭場です。祭場から拝殿、本殿まで続く階段は「末吉宮磴道」(すえよしとうどう)と行って、県の有形文化財になっているそうです。
この階段を登ります。
すると現れたのは、拝殿と本殿です。拝殿と本殿に続いている末吉宮磴道と赤い拝殿が沖縄らしいです。森の中に鎮座する末吉宮はわざわざ足を運ばないと来れない、まさに秘境といった感じです。
参拝者へのお願いに記載通り、尾上は石段の下で行うようにとのことなので、こちらでお祈りさせていただきました。
社務所です。お正月の3が日以外は開いていないそうです。御朱印は波上宮で頂けるとのことです。
参拝を終え、本当は来たルートを戻って「子ぬ方入口」へ行くつもりだったけど、どこかに繋がる長い階段を見つけたので降りてみることにしました。
末吉宮に行く時にも急な階段を降りたので、山の中をかなり下っている感じがします。末吉公園から歩くとかなりの距離を登らないと来れない理由がわかりました。
階段を降りて、現れたのは「子の方御水」です。水が湧き出ています。
さらに歩くと御嶽が出てきました。卯の方とは、拝所の方角でしょうか。
さらに歩きます。林道というのか山道というのか。この辺りから道が全然わからなくなり、ひたすら歩くしかない状況に・・・。昼間でもここは一人では来ない方が良いかもしれません。
とりあえずやみくもに歩いても元の道に戻れなくなるので、引き返して子ぬ方入口と大名口参道に行く為に引き返しました。
これより先の写真は歩いてる時に見つけた数々の御嶽ですが、どう歩いて辿り着いたか分からず・・・。
宇天軸底神弥勒御水と書かれた石碑をはじめ、3基の石碑がありました。
石碑の後ろも拝所になっています。
歩くと至る所で拝所を発見します。
不思議なくらい拝所があります。
最高拝所と書かれた石碑です。宇天は宇宙とかの意味です。
整備されていて綺麗です。
場所もわからずひたすら歩きます。
黄金軸と書かれた石碑がありました。こちらも石碑は割と新しく綺麗に整備されています。いつ頃建立されたものなのか・・・
そして、やっと子ぬ方入口から入った所に出ることができました。
「子」は十二支のねずみ年の子にあたり、はじまりの意味や北の方角を指します。子ぬ方は物事のはじまりなどを表しているそうです。
末吉宮の場所は?
●末吉宮
●住所:沖縄県那覇市首里末吉町1−8
モノレール沿線に囲まれた末吉公園から歩いて30分のところにあります。
①末吉公園ルート→公園の駐車場に停めて、末吉宮まで徒歩で30分程度
②大名口参道→末吉宮まで徒歩5分程度。入口が住宅街の中にあるので駐車場が近くにはないので車で行かれる場合その辺を考えていく必要があります。(入口近くに停めていかれる方ものいるようですが住宅街なので保証はできません・・・)
まとめ
山道を歩いて辿り着ける末吉宮は、琉球八社の中で秘境のような場所にあって色んな意味で一番凄い場所にある神社だと思います。森の中にあり、道なき道を歩くと数々の御嶽があり、神聖な場所に遭遇しました。歩き進むと静まり返った空気に変わり、神秘的な空間にいるのを感じ、凄いところに来てしまったという感覚です。
末吉宮に行くまでの道は末吉公園からいくルートと大名口参道から行くルートがありますが、今回は所要時間の短い大名口参道から行きました。お参りだけなら大名口参道からがオススメですが、周辺の森の中を歩くと凄い場所がたくさん出てくるので時間のある時にゆっくり末吉公園から歩いてみたいなと思いました。
行ってみないと感じられない秘境といった感じです。