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島全体が聖地と言われる「久高島」
神の島と言われる久高島は、アマミキヨが降臨したと言われる沖縄でも最も神聖と言われる聖地です。
世界遺産の斎場御嶽からも眺めることができる久高島は島全体が聖地とされていて、島にある石や砂全てものもは持ち出してはいけないことになっています。
今回は2度目の訪問、神聖な気持ちで島内にお邪魔することにします。
久高島への行き方
久高島へは安座真港からフェリーで行きます。
フェリーは一日6便出ていて、高速便とフェリーがあります。
高速船の方がもちろん早く着きますが、近いのでフェリーでも乗船時間はそれほど長くないので、タイミングに合わせて乗るといいと思います。
ちなみにHP上では高速船は12〜15分、フェリーは20〜25分とあります。
乗船料金は往復で、高速船は1,480円、フェリーは1,300円です。(2020年9月現在)
駐車場は港の中にあり、広いので停められないことはないと思います。
乗船チケット売り場はこの中にあります。
ここで乗船チケットを購入します。
中は待合室と売店があるので、出発までゆっくり座って過ごすことができます。
高速船に乗船
高速船の中はこんな感じで、こじんまりとしています。
15分程度で着くので、外のデッキで過ごすのも開放感あって良いです。
フェリーの中から窓越しに見える景色です。
海が透明でめちゃ綺麗です!
久高島に到着
あっと言う間に!到着しました。
港に着いたら、人の流れにそって少し緩やかなこの道を歩いたところにレンタサイクルや食堂などがあるので、まずそこまで歩きます。
島内ではレンタサイクルで巡るのがオススメ
島は周囲約8Kmですが限られた時間で徒歩でまわるには広いので、島内に三箇所あるレンタサイクルを利用して回るのがオススメです。
大君口・君泊
まず向かったのは、「大君口・君泊」。
標識の矢印を歩いたところです。
琉球王国時代に琉球国王の聞得大君が島を行き来する際に使用していた港だそうです。約5千年前の貝塚も見つかったという場所ですが、今はこんな感じの景色が見渡せます。
アマミキヨの腰掛石
アマミキヨが腰を掛けたと言われる石です。
祠の前に小さな石と、その手間に平たい石があり、腰を掛けたのはどちらなのか・・・?
ひと休みするためなのか、何かを思いながら腰を掛けたのかは分かりませんが、悠久の時を経てここにアマミキヨ様がいらっしゃっていたとは、灌漑深いです。
この周辺には拝所もありました。
緑の木々に囲まれて、心が落ち着きとても気持ちが良いのでついつい長く居てしまいたくなります。
御殿庭
次に向かった場所は「御殿庭」
村の祭場でイザイホーが行われた場所で、村の年中行事も行われる場所です。
真ん中の建物は「神アシャギ」、向かって右側は「シラタルー拝殿」
後ろの森は立ち入り禁止です。
イラブーを燻製する「焙乾屋(バイカンヤー)」。
イラブーは祭祀でお供えされる大変貴重なものですが、沖縄ではイラブー汁は栄養があり馴染みの深い食材とされています。
大里家
次に向かったのは旧家の大里家。
拝所にもなっているので道ゆく人は立ち止まってここで手を合わせていきます。
外間殿
外間殿は御殿庭と同じく大事な島の祭場で、月や太陽、竜宮や健康の神様などの7つの神様が祀られているそうです。
ここを通る人はそれぞれ手を合わせていきます。
建物の向かい側にも拝所があります。
食事処「とくじん」で昼食
食事ができる場所はフェリーのりば周辺にあるので少し戻って、食事処とくじんに行きました。
メニューはこんな感じで、定食の種類がたくさんあります。
食券を買って、カウンターで注文します。
私は沖縄そばにしました。太めの麺はコシがあって、カツオ出汁も効いてて美味しかったですよ。
夫は「にがな合え定食」。
にがなは内地では殆ど見かけませんが、沖縄ではどこでも売られていて、食堂や居酒屋さんではメニューに出てきます。
水菜のような感じのシャキシャキ食感で、サラダでも美味しく食べられるし、炒めると独特の風味があってとっても美味しいです!!!
付け合わせの煮物や天ぷらもとっても美味しかったですよ!
イシキ浜
お昼ご飯を食べた後はイシキ浜に行きました。
イシキ浜は五穀発祥の場所と言れていて、五穀の種が入った壺が流れ着いて、ここから沖縄に農業が広まったとの言い伝えがあります。
特に神聖な場所なので、もちろんここで泳ぐことは禁じられています。
イシキ浜の入り口は綺麗な海の色が見えます。
来た時には誰も人がいなく、とても静かで綺麗な所でした。
イシキ浜の近くに拝所がありました。
海の色も穏やかでとってもキレイでした!
イシキ浜を出て、自転車をゆっくり漕ぎながらサイクリングです。
開放的でなんと言っても空気が澄んでいてとても気持ちがいいです。
舗装された道は
大きながじゅまるの木の下で深呼吸!
カベール岬に行く途中にとても大きながじゅまるの木が現れます。
圧倒される大きさです。
なんといっても神の島の神聖なエネルギーを浴びて育ったがじゅまるですから、優しくて力強い生命力にみなぎっています!
自転車を止めて思い切り深呼吸しました。
ニライカナイへと続く道
がじゅまるの木を通り過ぎて、カベール岬を目指してさらに自転車を漕ぎます。
岬に続く白い一本道はまさにニライカナイへ向かう道というのがふさわしい!
まるで天国への入り口のような景色です。
カベール岬
カベール岬(ハビャーン)は、開闢の祖アマミキヨが最初に降臨したと言われる島の聖地です。
海の透明度が凄くて、とても美しいエメラルドグリーンです。
神聖な場所でもあるせいか、海の色も景色も眩しいです。
海の向こうからここにアマミキヨ様が降り立ったのだなー、としみじみ。。。
生まれ変わりの穴
カベール岬には「生まれ変わりの穴」なるものがあります。
それがここ!
下から入ることが出来ますが先客がいたので、上から穴の写真だけ撮りました。
久高島最高の聖地「フボー御嶽」
フボー御嶽は琉球開闢神話に出てくる七御嶽の中でも一番神聖な場所とされる御嶽です。
久高島最高の聖地とされ、何人たりとも入ることを許されない神聖な場所です。
入り口にも、書かれています。
フボー御嶽の入り口です。
中に入ることはできないので、ここから手を合わせました。
ヤグルガー
沖縄では、井戸や湧き水のことを「カー」とか「ガー」とか言います。
ヤグルガーも神聖な湧き水が湧いている井戸のことで、この道を抜けた先にあります。
この階段をおります。
とても海の色がキレイです。久高島の海はどこも透明度抜群で美しいです。
階段をおりた先を歩いたところにあるそうですが、この景色だけ眺めて引き返しました。
帰りのフェリーの時間が近づいてきた為、港の方へ向かいます。
おまけ(島の売店)
島の売店です。
ブラタモリでも放送されていましたが、元気なおばあが店番しています。この日もいらっしゃいました。
まとめ
神の島と呼ばれる久高島は、神聖な空気に包まれていて静かでゆったりした時間が流れている島でした。エメラルドグリーンの海に白亜の砂の道、青々と茂る南国の草木など、沖縄では見慣れているはずの光景が特別な感じがしました。
本当から船で行ける久高島、おすすめです。
↓斎場御嶽から見た久高島。