琉球八社のひとつ「天久宮」は3階建ての構造になっていて、拝殿に行く為には地上にある階段を降りないと行けません。更に階段を降りると祈りをささげる御嶽があったり、造りがとても珍しい神社です。境内にある階段を登ったり降りたりしながらまるで宝探しのように神聖な拝殿や御嶽が次々と現れます。とても不思議な空間でありながら厳かな空気が流れています。
天久宮の場所
●天久宮
●沖縄県那覇市泊3−19−3
●電話番号:098-863-3405
最寄りの駅はモノレール「美栄橋駅」から徒歩約12分です。駅から約1㎞あるので、車が便利です。
天久宮の御祭神
天久宮の由来は、むかし銘苅村に翁子という者が天久の地に佇んでいると法師と女人を見かけた。別の日に二人を見かけると祠に入ったり、道中姿を消したりする事もあり、不思議に思った翁子は朝廷に報告し、国王が家来に祠に線香を置き真相を確かめさせたそうです。その線香は自然に火が灯り事の次第を把握し、社殿を建て熊野権現を祀ったことが始まりそのことです。
【熊野権現】
伊弉冉尊
速玉男尊
事解男尊天龍大御神
天久臣之姫大神
泊龍宮神
弁天負泰彦大神
弁財天
ご利益は子宝、安産、健康、家内安全、縁切り、縁結びと言われています。
↓鳥居の横に由緒を御祭神の説明書きがありました。
天久宮に参拝
住宅街を車で走っていると突然赤い鳥居が現れます。鳥居の先には境内らしきものはなく、駐車場になっています。こちらに車を停めます。
鳥居の左手にシーサーと下の階に降る階段があります。「天久宮入口」とあります。天久宮はこの鳥居のある場所ではなく、階段をおりた下の階にあるんですね!早速階段を降りていきます。
階段を降りると手水舎があります。手水舎の奥に見えるのは県立泊高校のグランドです。天久宮は高校の真横にあります。
手水舎の背後、階段を降りた右手に社務所があります。人がいる時にはこちらで御朱印が頂けますが、いない場合は波上宮で貰うそうです。
階段を降りて真っ直ぐ進んだ右手(社務所の横)に天久宮があります。
天久宮拝殿です。
拝殿の左側に権現堂があります。
権現堂の横に弁財天が祀られています。
弁財天の手前には池があって、弁財天に向かってとても小さな橋がかかっています。
弁財天の真横には上に登る階段があります。その階段を登っていきます。
泊龍宮神がいらっしゃいました。ここに来るまでの階段を見逃してしまったら気付かずにスルーしてしまうところです。
龍宮神を後にして階段を下って弁財天の前まで戻ります。するとさらに下にくだる階段が見えます。「泊ユイヤギ御嶽」「三日月ウカー」と書かれています。早速おりてみます!
迷路のようですね^^;
一番下までおりてきました。泊ユイヤギ御嶽です。ここは特定の神様はおらず、様々な神様や祖先神が集まる場所だそうです。私はここでお祈りしている時に一番エネルギーが動く感じがしました。
三日月ウカーです。井戸です。水のあった場所です。
駐車場の右奥にも拝所がありました。
まとめ
3階建ての縦に長い構造になっている天久宮は、まるで迷路のような不思議な造りの神社でした。決して広くはない境内のところどころに拝殿や御嶽などがあり、神聖で神秘的な空気が流れているところでした。参拝中にはご近所の主婦の方々が祈りを捧げに来ていて、拝殿の横で子供達が賑やかに遊んでいる姿が見られました。地元の住民の生活に寄り添い慕われているのも感じられ、ほっこりした気持ちにもなりました。