琉球八社のひとつ「波上宮」は琉球八社の中でも一番格式高い神社として、地元の人からも深く崇拝されています。「波上宮」という名前の通り、波の上(波の上ビーチの砂浜にある岸壁の上)にたっていて、ひときわ目をひく美しい景観はまるで竜宮城のようです。なんみん(波上)さんと呼ばれ親しまれています。
沖縄ならではの赤瓦、椰子などの南国の植物に囲まれた境内、シーサーなど、沖縄らしい開放的な雰囲気がとても心地よい神社です。
私は家から那覇に向かう途中の道路からこの眺めをよく見るのですが、なかなか参拝する機会がなく、初めて行ったのは那覇で友人との待ち合わせまでに時間があったので一人でふらっと立ち寄った時です。とても美しく開放的な雰囲気に魅せられ、夫といつか訪れてみたいと思い2度目の参拝をしに来ました。
波上宮は琉球八社の中で一番格式の高い神社
琉球八社のひとつ波上宮
波上宮は琉球八社のひとつで、その中でも一番格式の高い神社とされています。
高野山から金武町に降り立った日秀上人はその地で金武観音寺や金武宮を作りましたが、さらに護国寺を琉球における真言宗の総本山として布教活動を行いました。波上宮は護国寺の中にあった事もあり、八社の中でも一番優遇されていたとのことです。
琉球八社
琉球王国があった時代に王国より特別な扱いを受けていた八つの神社です。
琉球八社は以下の神社をさします。
●波上宮(那覇市若狭)
●沖宮(那覇市奥武山)
●識名宮(那覇市繁多川)
●天久宮(那覇市泊)
●末吉宮(那覇市首里末吉町)
●安里八幡宮(那覇市
●普天間宮(宜野湾市普天間)
●金武宮(国頭郡金武町)
波上宮の御祭神
波上宮はその昔ニライカナイ信仰の聖地、拝所として祈りを捧げられた場所であり、そこに熊野三神を祀ったのが由来とされています。(諸説あり)
波上宮の御祭神は、熊野権現です。
伊弉冉尊 (いざなみのみこと)
速玉男尊 (はやたまをのみこと)
事解男尊 (ことさかをのみこと)
別鎮斎として
火神(ヒヌカン)
産土神(うぶすなのかみ)
少彦名神(すくなひこなのかみ)
がお祀りされています。
沖縄神社庁の事務所も波上宮内に置かれています。
波上宮へ参拝
第一鳥居です。地元の方の参拝客も多いですが、観光客の方の参拝がかなりおられます。観光バスで来る団体客も多く、この鳥居の前で記念撮影している方もたくさんいるので、人の流れ場一瞬途切れた時を狙って撮影しました。ここ波上宮と沖宮は参拝客が多く、人気なのが分かります!
駐車場もこの鳥居の中にあります。
第二鳥居です。
鳥居をくぐると南国ムード全開の景色が広がっています。沖縄ならではの光景です。
左手に手水舎があります。凛々しい姿の龍神さんが三体おられます。
拝殿です。目がさめるような鮮やかな赤瓦が目をひきます。安産祈願、厄除け、開運、良縁のパワースポットとしても有名です。
もちろん狛犬ではなくシーサーがいます。
本殿左側には世持神社、浮島神社の仮宮があります。こちらは世持神社です。
本殿右側からの眺めです。南国の植物に囲まれた真っ赤な拝殿が映えます。境内は明るくとにかく空気が清々しいです。
波上宮はどこにある?
●波上宮
●住所:沖縄県那覇市若狭1−25−11
●電話番号:098-868-3697
波上宮は、那覇の唯一のビーチ「波の上ビーチ」の砂浜にある岸壁の上の位置しています。モノレールの旭橋駅から徒歩15分ほどで行けますが、結構な距離があります。以前7月に初めてこちらに訪れた時に歩いて来たのですが暑さと距離にやられてしまい、帰りはタクシーに乗りました。車だと境内に20台ほど停められるので便利ですが、満車のことも多いのでその場合は近隣のパーキングに停めることになります。
まとめ
琉球八社で一番格式が高いとされている波上宮ですが、参拝客も一番多く賑わっている印象です。南国の植物に囲まれた赤瓦の拝殿は開放的で明るい雰囲気に包まれていて、さらに爽やかな海風が流れてくるのも風通しの良い空気が流れている一因だと思います。
ニライカナイ信仰の祈りの地であった場所に立つ神聖な神社でもあるので、秘められた力強いパワーも頂けるような気がします。
ちなみにこの景色は波の上ビーチから、もしくは沖之上臨港道路から眺められます。夏は沖之上道路から海水浴で賑わっている波の上ビーチも見おろせますよ!